UV転写シート入稿データ

転写シート用のデータの作成法を紹介します。

有効データ範囲

転写シートは、A3、A4、A5サイズの3種でお受けしております。

データ有効範囲を用紙サイズに対し10ミリ内側となります。

シートを作成する上で、用紙サイズに対し、各辺から 10mm程度の余白が必要となります

入稿データについて

以下の拡張子のデータが直接印刷可能です。

 ・EPS
 ・PDF
 ・tif
 ・jpg

白版・クリア版を考慮すると、Adobe illustrator の .ai を推奨します。

入稿は イラストレータ CMYKモード

Adobe Illustratorの .aiファイルでの入稿を推奨します。
また、カラーモードはCMYKモードとしてください。

UVインクジェットプリンターでは、CMYKの4色のインクに加え、白インクとクリアインクを使用します。そのため、CMYKの通常の絵柄データの他に、白インク用とクリアインク用のデータが必要です。これらのデータは、ベクターデータが扱えるIllustratorで作成し、絵柄・白・クリアの各データをレイヤー分けすることをお勧めします。

デザインの際、不明な点等がありましたら、お気軽にご相談ください。

入稿データ作成上の注意事項

Illustratorデータ入稿の際の注意事項は以下の通りです。

  • 文字フォントはアウトライン化してください。
  • 孤立点や空きテキストは削除してください。
  • カラーモードはCMYKモードにしてください。
  • 画像の解像度は350dpi程度にしてください。
  • 画像は埋め込み、または貼り付けしてください。リンクの場合は、画像データも添付してください。
  • フィルター、スイッチ、ブラシ、ドロップシャドウなどはラスタライズしてください。
  • 白、クリア、絵柄のデータは、レイヤー分けしてください。

各インクの版について

各インクごとに作成する版について説明します。データ作成のヒントとして参考にしてください。

  • 絵柄版:印刷する絵柄を表す版です。
  • 白版:白インクで印刷するための版です。
  • クリア版:クリアインクで印刷するための版です。

絵柄版

印刷データの絵柄となる版です。カラーモードはCMYKで作成します。
絵柄の中の白い部分は、白版で表現してください

白版

白インクで印刷するための版です。
絵柄の白い部分を表現するために使用します。
下地の影響を受けないように、絵柄の下に敷く役割があります。転写する対象の地の色が白い場合は、白版は必要ありません。

白インクは2本セットしており、2回重ねて印刷することができます。そのため、白版データは、2回重ねて印刷することを標準としています。
1層で印刷する場合は、事前にお知らせください。

版は、K(墨)1色で作成しますが、CMYKのいずれか1色でも問題ありません。

クリア版

クリアインクは、硬化すると非常に固くなる透明なインクです。そのため、下の絵柄を保護するために、少し大きく印刷します。印刷データの上にクリアインクを重ねる場合に作成してください。

通常、絵柄と白版を合わせたインクの部分を、墨1色の2値化データとしてクリア版を作成します。透明な部分などにも使用することで、細かくコントロールすることができます。

クリアインクの印刷では、マット調とグロス調を選択できます。通常はマット調で印刷します。データでの指定はできません。グロス調で印刷を希望する場合は、別途お知らせください。

厚盛り用クリア版

2値化のクリア版とは別に、グレースケールの濃淡でクリアインクを印刷することで、凹凸感を表現することができます。複数回印刷することで、立体感を表現できます。印刷回数によって料金が加算されます。

絵柄データからの白版・クリア版作成

画像データでの入稿や、Illustratorに画像データを貼り込んでいる場合、白版・クリア版データが考慮されていないと、問題が発生することがあります。通常のCMYK画像データからでも、白版・クリア版データを作成することは可能です。

多くのプリンターでは、白データと紙の白を区別することができません。UVインクジェットプリンターでも同様です。しかし、UVインクジェットプリンターは白インクを使用するため、白版を作成する機能が搭載されています。CMYKデータのいずれも0%以外の部分を白版として認識させることができます。クリア版データも同様です。

例えば、次の麒麟の画像から白版を作成する場合、体の部分は問題ありませんが、目の部分はCMYKの値がすべて0%なので、目の白が抜けた転写シートになってしまいます。この転写シートを地の色が黒いものに転写すると、目の部分が黒く見えてしまいます(画像はイメージ)。

このような問題を防ぐため、白インクとクリアインク用の画像データを用意する必要があります。

転写できないデータ

転写シートのインクが薄い場合は、転写できません。転写データでは、CMYK・白・クリアインクの合計が100%以上必要です。そのため、薄い絵柄の場合は注意が必要です。例えば、次の画像のピンク色の文字データは、M=75%です。下に白インク、上にクリアインクはありません。このデータは転写できません。

当り罫線

シートをカットする際のガイドとして、罫線を引いておくと便利です。転写シートのインクが薄い場合、転写できないことを利用して、罫線データを作成します。ガイドとなる罫線のデータ部分には、白インクとクリアインクを重ねないようにしてください。データを50%程度の罫線をレイアウトしておくと良いでしょう。CMYK及び白のいずれか1色を使用できます。

次の絵では、文字の部分にグレイの枠をデザインしていますが、墨50%の設定です。下に白、上にクリアデータもありませんので、転写印刷はしません。カットや、位置出しのガイドとして使用できます。

幾つか面付されているシートのカット等のガイドとなる罫線を引いておくと便利です。

面付

同じオブジェクトを複数面付けレイアウトする場合は、シート作成時の印刷指示で可能です。そのため、1つのデータで問題ありません。また、オブジェクトのレイアウト間隔などお知らせください。

このように同じオブジェクトが、単純な面付の場合は、面付けしていない1つのデータ入稿で問題ありません。

複雑に面付け位置を調整する必要がある場合は、面付けしたデータで入稿してください。

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